最近は、Instagramなどで、気軽に連絡をくださる方が増えて、
いろんな人と繋がりが持てるという意味ではとても便利な世の中になったな、と
ありがたく思っています。
そんな中で、「将来、ウェディングプランナーになりたいです」という若者からも
よく連絡を頂きます。
若い方が
ウェディングプランナーになりたい!
と夢を描いている様子をお見受けすると、この仕事をしている私としては
とても嬉しくも思います。
日本人のウェディングも、もっともっと盛り上げていってほしいな、と。
ただ、ここ最近私に連絡をくださるウェディングプランナー希望者は、
私の活動内容からか
「海外ウェディングのプランナーになりたいんです」とか
「海外で働きたいんですけど、どうしたらいいですか?」とか、
「ウェディングプランナーになりたいのですが、フリープランナー って未経験では無理ですか?」
「大手ウェディング会社じゃなくて、フリープランナー の人のやり方を学びたいです」
っていう言葉が多かったように思います。
そんなとき、私は
この業界に入るからには夢心地だけでは続かないので、
少し厳しいかもしれないけれど、正直な意見をお伝えするようにしています。
夢心地のままウェディングの仕事を始めたって、
すぐにサヨナラすることになっちゃうし、
その方が淋しい。。。だから正直にお伝えします。
手っ取り早く、自分の理想の場所に行きたいという気持ちは、とってもよくわかります。
私も若い頃はそんなことも思ったりしたかもしれない。
できることならみんなそうしていますよね。
でも、何事も基本がないと、中身スカスカでカッコ悪いと思いません?
その本人に、
ものすごいスター性があって、お客様を惹きつけるパワーがあるとか、
天才的に、何か飛び抜けた魅力で引っ張っていけるとか、
そういう素質と自信があれば別なのでしょうけれど、、、
特に若いうちは、お客様となる新郎新婦様よりも社会経験も少ないし、
結婚式に関する常識だって、お客様の方が知っているかもしれない。
せめてもウェディングに関する知識と自信を付けないと、当然「頼りにならないな」と思われてしまいます。そう思われちゃうなんて、すごく嫌だと思いませんか?
私は、マイペースに、地道に、辛い思いも、楽しい思いもたくさんして、
今に至るので、、、、近道、楽な道は知らないのです。
教えてあげたくても、教えられない、、、です。
歳を重ねてからの転職でウェディングプランナーになる場合にはまた別ですが、
若者が手っ取り早く
「要領よく、大切なポイントだけ教えてください」
という考え方は、
ウェディングプランナーには向かないかもしれない。。。
少なくとも、私とは考え方が違うかな、と。
だって、お客さんは全員違う人だし、同じ答えなんてないし、
面倒くさがらずに、1組1組とどう向き合うか、真剣に考えるか、の積み重ねで、
気をつけたいことも、
おぼえたいことも、
工夫したいことも、
果てしなくあるのです。
私も◯◯年以上ウェディングの仕事に関わってきても、
今でも勉強しなくちゃいけないこと、知りたいことばかり。
若い頃だからこそ、周りにフォローしてもらえることもいっぱいあるし、
フォローしてもらえるうちに、失敗したり、悔しいこともいっぱい経験して、
二度と同じようなことは繰り返さないっていう気持ちをバネにして
精進していく。
これが正攻法じゃないかなぁ。
悔しい思いをしたことないなんて、
私からしたら、怖すぎる。
そんな人と一緒にお仕事したくないかな、、、、反省がないってことですものね?
ほんの数年だけの仕事として考えるなら別ですが、
ライフワークとして考えるくらい、真剣なら、
「嫌な思いもすること」。
嫌だけど、嫌な思い、嫌な記憶って、すごくパワーになるから。
これが、私からウェディングプランナーを目指す若者にお伝えできる
正直な気持ちです。
GARBO WEDDINGS & DESIGN
ERI ISHIDA
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