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  • 執筆者の写真Wedding Planner ERI

ウェディングプランナーのコツ


先日、私が大学卒業後、新卒で入社したウェディング会社の

同期メンバー達と久しぶりに集まりました。

みんな結婚して子供も2、3人いる子が多くて、

すっかりお母さんになって素敵な家庭を築いています。

みんな、ウェディングの仕事は

それぞれのタイミングで達成感を感じて、

卒業して行きました。

それでも、今も仲良く定期的に集まっています。

昔を振り返る機会があったことと、

「ウェディングプランナー になりたいんです」

とか、

「フリーのウェディングプランナー になろうと思っているんです」

と相談を受けることがあるので、

その方達へのメッセージとして、

ウェディングの仕事をするうえで、

もしくは、続けるうえでの考え方のコツみたいなものを

私なりの経験で綴ります。

(ウェディングの知識なんてテキスト読んで習得したら良いと思っています。)

私が就活をした頃は、

ウェディングプランナー を題材にした映画なんかも

上映されてたか、上映された後か、という時期で

その職業が世の中にチラホラ知られ始めたかな。。。

みたいな時期だったと思います。

私には大学に入学して、まもなくこの仕事の存在を知り、

興味を抱いたのですが、

私には特にこれといったアピールポイントもないので、

大学在学中にウェディングスクールにも通い、

卒論も結婚式絡みの内容にまとめ、

とにかく履歴書を埋めるための事実作りをしたわけで、

計算高くウェディングの世界に飛び込みました。

そこで心強く愉快な同期達に出会い、ともに汗水流して、

苦難を乗り越えてきたわけです。

中途採用ではなかなか同期がいるってことも

そう多くはありませんから、新卒同期って貴重です。

集まるごとに、このメンバーでよかったね、って。

これは採用をしてくれた上司の皆様に心から大感謝をしています。

入社後、ウェディングプランナー になるために

ウェディング業界に飛び込んだものの、

現場を知らなくては話になりませんから、

当然のように初めはサービス現場に配属されました。

食器の持ち方、サーブの仕方、ドリンクの入れ方、マイクの立て方、ライトの調整

入社前には、正直「サービスなんて嫌だなー」なんて思っていたものの、

同期のみんなで一つ一つ学んで、挑戦していくことで、

その都度、感じる達成感が、

楽しくて楽しくて。

サービス現場でも、

私は一番下っ端ですから、朝一番に出勤して、婚礼の準備を整えて、

力仕事も率先して担当し、

睡眠不足の中、それはそれは地味な裏方仕事をたくさんしました。

先輩にもたくさん怒られました。

そして、たくさん助けていただきました。

その後、無事にプランナー 職に異動となるわけですが、

この時期に、地味で辛い経験もたくさんさせてもらって、本当によかった。

楽しいこともたくさんあったけれど、

すごく辛かったことが沢山あったからこそ、

とても強く心に残っているし、

諦めない強さも身についたし、

乗り越えられる自分の強さも知っているし。

そう考えると、社会人として最初に勤める会社ってすごく重要なのだと思います。

今も私がこの仕事をしているのは、その会社での辛さとか、悔しさなんかが

ベースにあると思っています。

あの時の辛さよりはマシだから頑張れる、とかそんな感じですけど(^ ^;)

ウェディングプランナー は、その響きからか華やかなイメージを持つ人も

多いですが、実際には、とにかく地味。黒子ですからね。

しかも体力勝負です。

だから、ウェディング業界に飛び込んでも、すぐに辞めてしまう人も大半でしょう。

でも、私から言わせていただくと、ウェディングプランナー の仕事って

「ギャップ萌え」です。

新郎新婦様は、当然、それはそれは華やかです。会場も華やかでしょう。

でも、黒子の私たちは、舞台裏の人間ですから、必要以上に華やぐ必要はない。

新郎新婦様が一番に美しく見えるように考えます。

上品ぶって振舞っていたとしても、実は男勝りな仕事内容ばかり。

クールに見える黒いスーツは、作業着です。

(いえ、そりゃ人に不快感を与えない程度に小綺麗にしようとは

 思っていますよ、私も^ ^;)

でも、ウェディングの仕事って、そんなチグハグなギャップに萌えるのです。

楽しんでしまえば魅力的です。

これまた、昔、とても親しくしていた破天荒な友人に教えられました。

「人生、辛いことほど、オイシイと思え」って。

辛いことこそ、人に話すときに面白いネタになるし、

順調なサクセスストーリーなんかよりも

ずっと役に立つって。

もちろん、この仕事をしていると

「人の幸せな瞬間に立ち会うって素敵ねー」とか言われますけれど、

それはもちろん、そうです。そうですけれど、

この仕事を続けるのには、ちょっとした考え方のコツがいるのかもしれない。

私は、いつもそんなことを思いながら、身体中に傷を作ったり癒したりしながら

ウェディングの仕事を続けています。


GARBO WEDDINGS & DESIGN

ERI ISHIDA

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